昼間、大阪外大スペイン語学科を卒業された方々が、同窓会をされました。
1956年に入学されたと聞きます。
この年にカルメンが創業しているので、カルメンの歴史とぴったり重なっているわけです。
参加者の一人から、カルメンの創業に関わる面白いエピソードを聞くことが出来ました。
父・大橋彦左衛門がカルメンを創業するにあたり、大阪外大の当時助手を務めていたK氏と共に西宮のとある場所に行って、メニューを決めたり、試作したりしたそうです。その時、カバン持ちをしていたのが、私に語ってくれた人です。
その時、カラマレスエンスゥティンタ(イカの墨煮)について、父は「日本人にこのような真っ黒な食べ物はいかがなものか」と言ったそうです。
こんな経緯があって創業時のメニューにはイカの墨煮は入らなかったのです。
今ではもちろんカルメンのメニューに入っていますし、人気メニューなのですが、かつて古参のスタッフから聞いたところによりますと、イカの墨煮メニューを導入する時も、父は抵抗したそうです。
父の美的尺度からすると、黒い料理は異色だったのでしょうねえ。