本日、珍しく日曜日にフラメンコライブがありますが、残念なから予約のお客さんで満席。予約なしで来店されても席はありません(すみません)。
今日の出演者は、毎月第四土曜日に出演する「グルーポMijoと仲間たち」の人たちですが、グルーポのボスであるMijoが所用あって10月と11月の二回、お休みとなります。その代わり、第二土曜日と第四土曜日でそれぞれセカンドを踊るヤヨイとヒロミが、情熱深く踊ります。
もともとこの第四土曜日のグルーポのボスはKだったのですが、所属するカサデランパラを辞めることになり、Mijoが二代目のボスとなったのです。また第二土曜日も ユミコがトップとして踊っていたのですが、転居などで毎月出演できなくなり、Mijoが舞台を仕切りトップを踊ってきました。つまりMijoは第二土曜日と第四土曜日の二回の舞台を毎月仕切っていることになります(ユミコは年に数回カルメンに戻って踊ります。その時の舞台はあでやかです。今月の第二週もユミコが踊ったのですが、華を感じました)。
今回で73回目を迎える「グルーポMijoと仲間たち」の舞台ですが、Mijoがトップを踊るようになったように、セカンドであったヤヨイ、ヒロミがトップで踊るようになります。いわばカサデランパラのバイレたちは着実に世代交代を果たしていっていることになります。セカンドからトップを踊ることが分かると、セカンドのバイレたちの眼の色が変わっていきます。覚悟ができるというのでしょうか。当然踊りもそれなりに気迫が備わってくるのです。こうした世代交代の現場をつぶさに見ることができるのも、小屋側の人間の至福でしょう。
この世代交代が、ユニットで出演しているフラメンコグルーポとの大きな違いです。ユニットで出演しているグルーポは、バイレ一人ひとりの技能に、踊りや舞台の出来が収斂していきますが、教室で出演しているグルーポは、教室という単位で舞台を構成していくのです。例えば群舞は教室のグルーポが踊っているのを見ているのが統一感があり迫力があります。ユニットグルーポは日頃集まって踊る機会が多くないために、群舞を見る機会は減っていきます。
また、ユニットで出ていると、踊りの技量からすれば、出演の順が若干の違和感を感じることもあります。この意味では舞台の構成力は教室で出ているグルーポに軍配があがるようです。もちろん、ユニットグルーポのバイレたちは一人ずつ独立して舞台に立つ技量を持っている人たちですから、踊りの質に差異は大きくありません(教室から出演しているバイレたちには、カルメンが人生始めてのチャージをもらっての初舞台という人も多くいます)。