今年も朗読にたけた詩人たちが、ロルカ詩とロルカ的世界に身を委ねた自作詩を朗読します。
第14回ロルカ詩祭
沈黙(もだ)の夏がやってきた…
◆日時/2011年 8月20日〈土〉
◆料金/(1)コースA特別コース 3600円(スープ+サラダ+メインディッシュ(2品から
選択)+パエリア+デザート+コーヒー+チャージ料・税込)
(2)コースB 2000円(One Drink +One Food +チャージ料・税込)
◆場所/神戸三宮 スペイン料理カルメン
◆予約ならびに問い合わせ先/ 078-331-2228(カルメン)
▼スケジュールと出演者
★開 場/午後5時
★第1部/午後5時30分〜ロルカ詩の朗読 1.アグスティン 2.今野和代
3.鼓 直
★第2部(自作詩の朗読)/午後6時〜8時30分ころ終了予定
1.今野和代 2.富哲世 3.大西隆志 4.福田知子 5.岩脇リーベル豊美
6.高木冨子 7.大橋愛由等 8.高谷和幸 9.にしもとめぐみ 10.寺岡良信
11.平岡けいこ 12.中堂けいこ 13.安西佐有理 14.情野千里
◇演奏/外薗美穂(バイオリン)
▼第14回ロルカ詩祭 ご案内
ロルカ詩祭は今年で14回を数えます。詩祭の名に冠したフェデリコ・ガルシア・ロ
ルカは、フランコ将軍の反乱で始められたスペイン市民戦争において、ファシスト軍
に銃殺される詩人・劇作家であり、『ジプシー詩集』や『イグナシオ・サンチョス・
メヒーアスへの哀歌』は世界中で愛唱されています。詩人ロルカの瑞々しい抒情性と
情熱的で豊麗な歌心を愛する私たちが、この朗読会を始めたきっかけは、阪神淡路大
震災でした。詩祭は私たち『めらんじゅ』に集う同人・誌友が中心になり、震災で犠
牲となった人々への鎮魂と神戸の復興を願う切なる思いを、ロルカに対する哀悼と哀
惜に重ね、詩の朗読という形で表現してきました。そして14回目の今年、私たちはこ
の詩祭を関東東北大震災という未曽有の災害の中で迎えなければならないことに、深
い悲しみを抱いています。津波に呑みこまれた数多の尊い命。いつ収束するか分から
ない原発の大事故。故郷を追われ、仕事を失い、流離の生活を強いられながらも黙々
と堪えている人々を前に、私たちの紡ぐ言葉は拙く貧しいものであるかも知れません。
が、詩作に携わる者、とりわけ神戸・阪神間で街の崩壊を目のあたりにし、死の恐怖
に直面した者にとって、被災地・東北の人々が負わされている困難で複雑な状況から
目を逸らすことは、許されません。鎮魂と癒しと再生への祈りから出発したこの詩祭
の原点に、私たちは今一度立ち返り、より多くの方々の心の深みにまで届く言葉の創
造を目指して、努力する所存です。どうか濃密な時間を共に分かち合い、創り上げて
くださいますよう、お願いいたします。
2011年7月26日 寺岡良信
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