朝日文庫から『小津安二郎と美食三昧 関西編』(貴田庄著、本体680円)が送られてきました。
映画監督でグルメだった小津安二郎が、40年前に京都、大阪、神戸の三都市のレストランを巡った記述やメモをもとに、映画評論家の貴田庄氏が再訪して、あらためてそれらのレストランの現状を紹介するというものです。すでに出版されている関東編と姉妹本です。
神戸編では、カルメンの他に、ドンナロイヤ(イタリア料理)、ハナワグリル(洋食)、藤はら(天麩羅)、フロインドリーフ(ドイツパン、サンドウィッチ)、アカデミー(バー)、神戸元町別館牡丹園(広東料理)、ユーハイム本店(バウムクーヘン、喫茶)が掲載されています。
こうして紹介された関東、関西の老舗の殆どが現在も営業を続けているとのことです。これを著者の貴田氏は「老舗力」と呼んで評価しています。
カルメンもその老舗の一つなのですが、その名に恥じないように、より多くのみなさんに、スペイン料理の魅力を伝えることにこんごとも努力していきたいと思っています。